こだいらぽんたの「基礎学力」勉強日記(倉庫)

過去にアップした記事をここにまとめています。

読書ノート

「様々なものを失い続けるだけの人間というものを、力強く肯定してくれる物語」 村上春樹著「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」(上・下)+130日目~131日目(化学)

村上春樹著「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」(上・下)新潮文庫 数日前、読書ノート「知恵と慈悲<ブッダ>ー仏教の思想1」で、仏教は人間の有限性の不安に向き合った宗教だと書いた。どんなに楽しい時も永遠には続かない。人間は時の流れの…

「『自我を圧殺し、自己を忘却せよ』という教えは仏教にはない」 読書ノート 増谷文雄・梅原猛著「知恵と慈悲<ブッダ>ー仏教の思想-1」+125日目~126日目(世界史)

増谷文雄・梅原猛著「知恵と慈悲<ブッダ>ー仏教の思想1」(角川ソフィア文庫) どんな宗教も自分の不安や苦しみに向き合ってくれなければ意味がない。自分が生きていくうえで、不安なことや苦しいことを「わかってくれる」教えでなければこれっぽっちも心…

「数学界の最大の謎に果敢に挑んだ数学者たちの物語」 読書ノート サイモン・シン「フェルマーの最終定理」(青木薫訳)+118日目~119日目(数学)

サイモン・シン著「フェルマーの最終定理」(青木薫訳 新潮文庫) この本はギャラリーが多い。ブックレビューは「面白い!」「素晴らしい!」と大絶賛の嵐だ。そりゃそうだ。本当に面白いのだから仕方がない。数学に詳しくない人間でもぐいぐい引き込まれて…

「フランス文学素人の私でも心から楽しめた。宮下先生、翻訳してくださってありがとう!」 読書ノート ラブレー著「第五の書ーガルガンチュアとパンタグリュエル5」(109日目~110日目)

ラブレー著「第五の書ーガルガンチュアとパンタグリュエル5」(宮下志朗訳 ちくま文庫) いやはや、読み応えのある名著だった。ど素人の私でも楽しむことができた。それもこれも宮下先生の訳と注釈がわかりやすかったからに他ならない。政治的なことや宗教…

「ローマ教皇を徹底的におちょくるパンタグリュエルと仲間たち」 読書ノート ラブレー著「第四の書ーガルガンチュアとパンタグリュエル4」(108日目)

ラブレー著「第四の書ーガルガンチュアとパンタグリュエル4」(宮下志朗訳 ちくま文庫) パンタグリュエルと仲間たちは「聖なる酒びん」のご神託を授かるべく、「北方インドはカタイの近く」にある聖バクブックの神託所をめざして大航海へと船出する。どう…

「『パンタグリュエル』の旧世界の話は、村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を思い起こさせる」 読書ノート ラブレー著「パンタグリュエルーガルガンチュアとパンタグリュエル2」(104日目~105日目)

ラブレー著「パンタグリュエルーガルガンチュアとパンタグリュエル2」(宮下志朗訳 ちくま文庫) 第2巻は巨人王ガルガンチュアの息子、パンタグリュエルが主人公だ。前半はパンタグリュエルがフランスのさまざまな地で学問を修め、この物語の重要人物であ…

「奥深いけどふざけてる。こんな風刺本、誰にも書けない!」 読書ノート ラブレー著「ガルガンチュアーガルガンチュアとパンタグリュエル1」(宮下志朗訳)+(100日目~103日目)

ラブレー著「ガルガンチュアーガルガンチュアとパンタグリュエル1」(宮下志朗訳 ちくま文庫) 「題名は知られているが、意外と読まれていない名作シリーズ」。今回はフランス・ルネサンスを代表する作家、フランソワ・ラブレー著「ガルガンチュアとパンタ…

「人間の祖先が猿だったなんて、どこにも書いてない!」 読書ノート ダーウィン「種の起源」(渡辺政隆訳)+95日目~96日目(日本史、化学)

ダーウィン「種の起源(上・下)」(渡辺政隆訳 光文社古典新訳文庫)私はダーウィンのことを誤解していた。「人間の祖先は猿だった。猿が進化して人間になったのだ」という説をぶち上げて、世界中の人たちから非難された人だと思っていた。ところが「種の起…

17日目 読書ノート マルクス=アウレーリウス「自省録」(神谷美恵子訳)

マルクス=アウレーリウス「自省録」(神谷美恵子訳 岩波文庫) 青木先生が「実況中継」で「一読に値する」と推していた、教父アウグスティヌスの「自省録」。そこまでお勧めの古典ならぜひ読みたい。しかし「自省録」は「自省録」でも、私は間違えて、マル…

16日目(数学、日本史)+ぽんたの読解力を飛躍的に上げたスゴイ本(2)

以前の日記で言及した「お母さんが教える国語 印つけとメモ書きワークブック」の方法をていねいにこなすことで、時間はかかるけれども、本文を1行たりとも読み飛ばさず、最後まで読み切ることができるようになった。高校の授業についていけなかった落ちこぼ…

12日目(化学)+読書ノート プラトン「ソクラテスの弁明」

プラトン「ソクラテスの弁明」(納富信留訳 光文社古典新訳文庫)を読んだ。 「青木の世界史B実況中継」に感化され、題名は有名だけど、誰もが読んでいるわけではない「名著」を読んでみたくなった。この本は薄かったので、私でも何とか読めるのではないか?…

5日目(数学)+読書ノート 村上春樹「風の歌を聴け」

最近、村上春樹ばかり読んでいる。今まで意味もなく避けていたけれど、読みだしたら面白くて止まらなくなった。一気に10冊くらい読んだ。今までどうして読まなかったんだろう。 たとえばデビュー作の『風の歌を聴け』では、親友の「鼠」に向かって吐いた「…